F形粘度計
FM-300形粘度計
【CF-310】
【FM-300】
落体式オンライン粘度計です。
測定管の中を落下錘が移動する時間を粘度に変換しています。
自重落下のシンプルな構造なので、再現性に優れています。
低粘度の粘度管理に最適です。
特長
- 構造・測定原理がシンプルですから、故障が少なく、初期の性能(再現性・精度)を長期間に渡り維持できます。
- 測定液が滞留する部分がありませんので、測定液の代わりに洗浄液を流すことで簡単に内部洗浄ができます。
- 「1mPa・s」以下の低粘度を測定することができます
- 測定液の流速の影響を受けません。
動作原理
- 検出ユニットには、パージ流路(実線)とバイパス流路(点線)の2つの流路があります。
計測ユニットからの三方弁操作信号により、三方弁は一定時間だけパージ流路を開きます。
パージ流路が開いている間、測定管に新しい測定液が流れ込み、この流れの力で落下錘が上に押し上げられます。 - 予め設定しておいた一定時間(パージ時間)が経過すると、計測ユニットから三方弁操作信号が送られ、三方弁はパージ流路を閉めてバイパス流路を開きます。
パージ流路が閉められると、測定管中の測定液の流れが止まりますから、落下錘は測定液の粘度に反比例した速度で落下を始めます。 - 落下錘の内部には永久磁石が組み込まれています。
また、測定管の脇には2つの磁気センサが固定されており、上部の磁気センサを始点センサ、下の磁気センサを終点センサと呼びます。
始点センサと終点センサが順次、落下錘の通過を感知し計測ユニットに通過信号を送ります。 - 計測ユニットは、落下錘が始点センサを通過してから終点センサを通過するまでの時間(落下時間)を計数します。
計測ユニットは落下時間を粘度に換算し、%単位またはSI単位で表示し、電流信号・電圧信号として出力します。また、各種の警報信号・状態信号を出力します。 - 予め設定しておいた一定時間(計測時間)が経過すると、計測ユニットから三方弁操作信号が送られて、三方弁はバイパス流路を閉めて、パージ流路を開きます。すなわち①に戻ります。
F形オンライン粘度計は、上記①~⑤を繰り返し、測定液の粘度を周期的に測定します。